はじめに
「書かなきゃ」って思っていた時期、私はいつもノートの前で手が止まっていました。
でもあるとき、ジャーナリングは「こころのモヤモヤをちょっとずつほどいていく時間なんだ」って考えるようになってから、書くことが楽しみになりました。
書いたノートを捨てるかどうかも、実はそんなに重要じゃないのかもしれません。
大事なのは「今の自分がどう感じているか」。

私がジャーナリングを続けているのは、
✔ 自分が少しでも楽になるため
✔ 自分の感情に気づくため
✔ 自分に優しくするため
この3つの目的があるからです。
だからノートも「きれいに書こう」とか「いつまで保管しよう」なんてルールに縛られる必要はなくて、
自分の気持ちに合わせて“捨ててもいい・残してもいい”というスタンスでいいんだと思うようになりました。
この記事では、ジャーナリングの目的とノートとの付き合い方について、私の実体験を交えながらお話ししていきます。
これから始めようとしている人にも、「続けるコツ」や「自分ルールでいいんだよ」と伝わればうれしいです。
ジャーナリングの目的、考えていますか?
書き始める前に、ちょっと立ち止まって
私にとってジャーナリングは、心を整える“日常のメンテナンス”のようなものです。

たとえば…
- モヤモヤしたときに書く
- イライラや不安を言葉にして出す
- 嬉しかったことをメモしておく
- 今日できたことを1つでも書く
それだけで、ちょっと肩の力が抜けたり、視界が広がったりすることがあります。
きれいに書こうとしなくていいし、毎日書かなくてもいい。
気が向いたとき、気持ちがいっぱいになったときに、「ちょっと書こうかな」と思えるくらいの距離感がちょうどいいのです。
だから私は、こころのモヤモヤをちょっとずつほどいていく時間として、ジャーナリングを続けています。
書き方も、ノートの使い方も、自分にとって心地いい方法でいいと思っています。
人と比べなくていいし、正解なんてなくていい。
“自分のために書いている”という気持ちがあれば、それで十分なんです。
ノート選びも「自分ルール」でOK
おしゃれじゃなくてもいい、気楽に始めよう
「ジャーナリング用のノートはどれがいいですか?」と聞かれることがあります。
文具店に行くと、かわいいノートや“書きたくなる”ようなデザインのものがたくさんありますよね。
でも、私はどんなノートでもOKだと思っています。

実際、私が最初に使っていたのは百円ショップのノート。
紙質も見た目も特別じゃなかったけれど、気兼ねなく書けて、それが私には合っていました。
高価なノートを買って「もったいない」と感じてしまったり、きれいに書こうとして手が止まってしまったら、本末転倒です。
ジャーナリングは、自分を楽にするための時間。
書きたくなるかどうか、続けやすいかどうかを優先するのがポイントです。
ノート選びの基準は「心地よさ」
私にとって大事なのは「開きやすさ」「書きやすさ」。
リング付きノートはページが取り外しやすくて便利ですが、右側のページが書きづらく感じることもあります。
反対に、中綴じや無線綴じのノートは書きやすいけど、捨てるときにちょっと手間がかかる。

でも、その“ちょっとした違和感”が積み重なると、書くことから遠ざかってしまうかもしれません。
だからこそ、自分にとって「心地いい」と感じるノートがいちばん。
試しながら変えていくのもあり。
ノートも、書き方も、気分に合わせて変わっていい。
そう思えるようになってから、私はジャーナリングをより気軽に続けられるようになりました。
ノートは捨てる?残す?正解は「自分が決めていい」
捨てる・残すのメリット・デメリット簡単まとめ
ジャーナリングが習慣になってくると、ノートがどんどん増えていきます。
そのときに気になってくるのが「このノート、どうする?」という問題。
人によって「書いたものはすぐ捨てたい」「ずっと取っておきたい」と分かれるところですが、どちらにもメリット・デメリットがあります。

✅捨てるメリット
- モヤモヤと一緒に手放せて、スッキリする
- 収納場所をとらない
- 過去にとらわれず“今”に集中できる
☑️捨てるデメリット
- 後で読み返せない
- 自分の成長記録が残らない
- 感情のプロセスが消えてしまう
✅残すメリット
- 過去の自分を振り返ることで、成長が実感できる
- 書いた時間そのものが、かけがえのない記録になる
- 思い出として残しておける
☑️残すデメリット
- ノートが増えて場所を取る
- ネガティブな内容を読み返すとしんどい場合もある
- 人に見られたくない不安が残る
私は今は「残す派」
「このノート、ずっと取っておくべきかな?」と迷うこともありました。
書いた内容には、つらかったことやモヤモヤした気持ちも多く、見返すのがちょっと苦しいと感じる日もあります。
でもあるとき、友人との会話で「私、“べき”が多いかも」と気づいたことがありました。
その夜、ノートに「こうあるべき」「こうしなきゃ」と思っていたことを、思いつくままに書き出してみたんです。
すると、それらの多くが、社会や家族のなかで知らず知らずのうちに身につけた“いらないルール”だったことに気づきました。
書いてみて、「もう手放してもいいな」と自然に思えたんです。
そのノートは今も手元にあります。
時々読み返して、「あのときの自分、がんばってたな」「あ、ここで気づけたんだな」と思うことも。
書いたノートは、取っておいても、手放してもいい。
「そのうち捨てたくなる日が来るかもしれない」とも思っています。
大切なのは、「書く」ことで自分の心と向き合えたという経験そのものだと思います。
残す・捨てるに正解はない。自分が“心地いい”と思える選択が正解なんだと、今は感じています。
結論:まずは「書くこと」が一番大事
ジャーナリングを続けていると、「このノート、どうしようかな?」って思うことがあります。
でも、いちばん大事なのはやっぱり、「書いてみること」。
それだけで、少し心がほっとすることってあるんです。

気持ちを整理したいとき、
自分の中がザワザワしているとき、
なんとなく落ち着かないとき、
言葉にしてみるだけで、少し楽になることがあります。
ノートは、そのための“入れ物”にすぎません。
書いたあとにどうするかは、後から決めれば大丈夫です。
「残したい」と思えば残せばいいし、「もういいや」と思えば手放してもかまいません。
そのときの自分の気持ちに正直に、軽やかに選んでいけばいい。
それが、ジャーナリングを長く、無理なく続けるコツなのだと思います。
まとめ
- ジャーナリングを続けていくと、「ノートをどうするか?」という悩みが出てくる
- でも本当に大事なのは、「まず書くこと」=自分の心を整えること
- ノート選びも捨てる・残すも、自分ルールでOK
- 「なんのために書いてみたいかな?」って、自分にそっと聞いてみるだけでも、ジャーナリングが自分らしいものに
- 私の場合は「自分が楽になる」「感情に気づく」「自分に優しくする」が続ける理由
ジャーナリングは、自分にやさしくなるための習慣です。
がんばらなくていいし、正解を探さなくてもいい。
ノートと過ごす時間が、あなたの心にやさしく寄り添ってくれますように。
そんなふうに感じられる日が、少しずつ増えていったらいいなと思います。
